化学好きが高じてくると様々なところへ行ってみたくなります。
その点では旅行は趣味と実用を兼ねた素晴らしいものだと言えるでしょう。
例えば風光明媚な観光スポットだとしても、化学的な見地からみてみると大いに興味をそそられる要素がたくさんあるのです。
そしてその中でも特に行きたいと思っているのが、ウユニ塩湖という場所となります。
この観光スポットは世界に二つとない絶景で有名ですが、同時に研究スポットとしてもかなり興味深い場所だからです。

学者心をくすぐる大規模塩湖

まずウユニ塩湖とは、正確には塩湖ではなく塩原といった方が正しいものとなります。
この塩原は南米のボリビアにあり、広さは約9000平方キロメートルで大きさとすると四国の約半分もあるのです。
そしてその場所の高さは平均で標高3600メートルほどで、富士山と同じくらいの高さです。
どうしてそんなところに塩原ができかというと、周囲のアンデス山脈が短期間に隆起したため海水が取り残されてしまったからだと言われています。
これだけでも世界的にも珍しい要素と言えますので、研究対象としてはこれだけでもかなり行ってみたくなるところだと言えるのですがもちろん気になるのはこれだけではありません。
実は、ウユニ塩湖で生成される塩のほとんどはトレミー塩と呼ばれる形をした塩となるのです。
塩は通常は正六面体の結晶となるのですが、トレミー塩は中が空洞となっているピラミッド型をしています。
これは溶液の表面上で結晶が成長するからだということは分かるのですが、やはり実際に見て得られるものがあるので行ってみたいと思えるのです。

研究しにいくなら空いているシーズンが好ましい

ただしウユニ塩湖は行くだけでもかなりの労力が掛かります。
ボリビアへ行くだけでも南米ですので飛行機で長時間掛かる上に、空港からもかなり移動に時間が掛かるのです。
アンデス山脈の高地にあるので当然と言えば当然なのですがやはり大変ではあります。
しかも、ウユニ塩湖は有名なスポットですので観光シーズンはツアーで訪れる観光客が大勢押しかけて大変なことになるのです。
そんな混む時期にいっても落ち着いて楽しむことや研究に没頭することはできません。
ですのでやはり研究も兼ねて行くならばツアーで混むシーズンを避けて行くのが好ましいと言えるでしょう。
ちなみにウユニ塩湖が混むのは雨季となります。
これはなぜかというと、雨季で雨が十分に降って水が張った状態にならないと絶景は楽しめないからです。
ボリビアの雨季は日本では冬に当たる11月から3月くらいとなりますのでこの時期に行くのは避けた方が良いでしょう。
南半球ですので季節的には日本と反対になる点にも注意が必要です。